長期構想とは
港湾における「長期構想」とは、概ね20年~30年の長期的視野に立った総合的な港湾空間のあり方を構想・ビジョンとしてまとめたものです。
那覇港管理組合では、新たな「那覇港長期構想」を策定するため、平成24年度に、学識者や港湾利用者、行政機関からなる「那覇港長期構想検討委員会」を設置し、長期構想策定に向けた検討を進めてまいりました。
検討委員会での助言・提案やパブリックコメント等を通じた県民のご意見等を踏まえ、将来にわたる沖縄県全域の持続可能な発展の推進力となる「みなとづくり」を進めていくため、「那覇港長期構想」を取りまとめ、令和4年4月に公表しました。
○那覇港長期構想(令和4年4月28日公表)
港湾計画とは
港湾計画とは、港湾の開発、利用及び保全等の方針、港湾施設の規模及び配置等について計画としてまとめたものであり、長期構想の道行きとして、10年~15年後に目指す内容を取りまとめるものであります。
那覇港管理組合では、平成15年3月に改訂した港湾計画等について、令和4年4月に公表した那覇港長期構想をもとに、新たな港湾計画を取りまとめ、那覇港地方港湾審議会、国土交通省による交通政策審議会港湾分科会の審議を経て、令和5年3月に港湾計画の改訂を行いました。
※参考
港湾計画の標準的な策定フロー
策定の背景
島しょ県である沖縄県は、物流の約99%を、船舶・港湾を使った海上輸送に依存しております。中でも那覇港は沖縄県を出入りする貨物の大部分(公共取扱貨物では約70%)を取り扱う、沖縄県で最も重要かつ最大の拠点港湾です。
一方、那覇港においては、近年の船舶大型化や貨物量増加に対する岸壁・ふ頭用地の不足、施設の老朽化、慢性的な渋滞、交流・賑わい機能の不足、港湾運営等に係る船舶の係留環境の不足等の課題が生じております。
このような状況を踏まえ、4つの将来像、7つの基本戦略(那覇港7つのチャレンジ)を設定し、港湾施設の規模及び配置等の計画改訂を行いました。
那覇港港湾計画
基本理念
沖縄県・那覇港を取り巻く社会経済情勢の変化、関係する上位計画、現状と課題を踏まえつつ、沖縄県のみならず日本全国の発展に貢献し、貨物の中継拠点に加えて、世界からの旅客と沖縄・日本のモノや文化の架け橋を目指すため、那覇港長期構想の基本理念を以下のように設定しました。
那覇港の将来像と基本戦略、那覇港による沖縄発展イメージ
基本理念のもと、那覇港の目指す将来像として、<物流・産業><交流・賑わい><安心・安全><持続可能な開発>の4本柱とし、将来像実現に向けた施策の基本戦略として、以下の「那覇港7つのチャレンジ」を設定しました。
~那覇港による沖縄発展イメージ~
港湾空間利用計画(ゾーニング)
那覇港の目指す将来像の実現に向けて、各地区の特性を踏まえ、様々な機能の調和のとれた空間利用が実現するように港湾空間利用計画(ゾーニング)を設定しました。
港湾空間形成のイメージ
4つの将来像の実現に向けた港湾空間形成のイメージを紹介します。
物流・産業
交流・賑わい
安全・安心
持続可能な開発
那覇港港湾計画に係る資料(令和5年3月 改訂)
・港湾計画の概要
・港湾計画書
・港湾計画図
・港湾計画資料(その1)(1/4)
・港湾計画資料(その1)(2/4)
・港湾計画資料(その1)(3/4)
・港湾計画資料(その1)(4/4)
・港湾計画資料(その2)(1/4)
・港湾計画資料(その2)(2/4)
・港湾計画資料(その2)(3/4)
・港湾計画資料(その2)(4/4)
過去の港湾計画資料
平成15年3月(改訂)
・港湾計画書
・港湾計画図
平成17年12月(軽易な変更)
・港湾計画書
・港湾計画図
平成22年3月(一部変更)
・港湾計画書
・港湾計画図
平成22年9月(軽易な変更)
・港湾計画書
・港湾計画図
平成24年7月(一部変更)
・港湾計画書
・港湾計画図
平成25年9月(軽易な変更)
・港湾計画書
・港湾計画図
平成28年3月(軽易な変更)
・港湾計画書
・港湾計画図
平成28年11月(一部変更)
・港湾計画書
・港湾計画図
【参考】港湾計画改訂に向けた過去の取組状況について
○
那覇港那覇ふ頭地区、泊ふ頭地区、新港ふ頭地区、浦添ふ頭地区検討の経緯
○
浦添ふ頭地区調整検討会議(令和2年度)議事要旨
○
「浦添ふ頭地区における民港の形状案の作成にあたっての考え方(案)」について
○
那覇港管理組合構成団体調整会議(令和2年度)議事要旨
○
「浦添ふ頭地区における民港の形状案」等について
※参考
港湾計画の標準的な策定フロー
○
那覇港浦添ふ頭地区に関する県民アンケート
○
浦添ふ頭地区調整検討会議(令和3年度)議事要旨
○
那覇港管理組合構成団体調整会議(令和4年度)議事要旨